「撮った」と「撮れた」の違い〜求人を出します〜

  • コボのコト

戸田市の写真館


おはようございます。
どうもKOBOこと小堀です!
今日は写真について、ちょっと真面目なお話です。
来年、フォトスタジオコボはまた店舗を作る予定ですので求人を募集します。
ですが、ある「勘違い」をして応募して来る人も多いのでこの記事を書こうと決めました。
偉そうでごめんなさい!でもお互いの仕事に対する姿勢や気持ちが一致しないとお互いが幸せじゃなくなってしまうのでハッキリと書きます。
写真がデジタルの時代になっても、写真撮影は簡単なものではありません。
でも知らない人は、知らないがゆえに簡単に見えてしまうのですね。

KOBOが考える、「撮った」と「撮れた」の違いについて

まず「撮った写真」について
僕の考える「撮った」という意味は、カメラマンの意思があり、イメージがあり、撮影者の意図で撮った写真のこと。
そして「撮れた写真」について
撮れた写真は、はっきりとした撮影者の意図がない。
言ってしまえば、まぐれで撮れたようなものです。
10回撮影して良いの1枚撮れた!
みたいなものは、撮れた写真に分類されるわけです。
デジタルカメラが浸透してこういった勘違いをしてしまう人が続出しています。
たまにすげー良い写真撮れるし、もしかして自分もカメラマンになれるかも?
これ、良い写真じゃんね?
とか思ってしまうんですよね。笑 
こうゆうことがカメラマンを目指すきっかけになったり、写真が手軽に撮れてたくさんの人が楽しめるようになったのは良いことだけど、でも実際にそれはあなたが撮った写真ではないんです。
ある意味「カメラが撮ってくれた写真」ではないでしょうか。
プロフェッショナルであるならば、10回撮影して10回ともある程度安定したクオリティーの写真が撮れればそれはあなたが撮ったことになると思います。

写真と音楽はすごーく似ている

この例えは今まで何回記事にして書いたかわかりませんが・・・
僕が昔バンドマンだったのもあるのでお許しください。笑
例えばバンドのレコーディングで例えてみましょう。
今のレコーディングはパソコンを使って、何テイクも撮って良いところだけ切り貼りが出来ちゃうんです。
例えば歌でいうと、実はめちゃ下手でキーがでない。
だけどパソコンをいじって、実際にはでないキーにしちゃうとかね。
ドラムなら、リズム感がめっちゃ悪いけどクリックにパソコンを使ってあわせちゃうとかね。
だから、CDがめっちゃいいけどライブは下手みたいなバンドが増えましたね。
今日は毒づきまくってごめんなさい。笑
でも、本当の話です。
じゃあ昔はどうだったかって言うと、リールテープレコーダーと言って、簡単に言えばでっかいカセットテープみたいなものを使っていたんです。
今のような簡単なやり方で、演奏や歌の直しも基本的にはできません。
僕が15年前くらいにCDを作った時は、これを使いましたが、すごーく難しいんですよ。
間違えたら、きりのいいところから全部演奏しなきゃならない。
リズムのズレとか、ちょっとしたミスを直せないんです。
歌もピッチを直したりできません。
だから、本当に演奏がうまくないといけなかった。
じゃあ現代社会で、プロで食べているミュージシャンは演奏が下手かっていったらね、これが違うんですよ。
第一線で活躍しているプロはめちゃくちゃ上手いし、半端じゃないです。
思考もすごくストイック。
これは長年音楽業界で撮影の仕事をもらっていた経歴もある僕が言うので間違いないです。
でも、レコーディングが簡単になったから勘違いしてしまうミュージシャンも多くなったのは事実だと思います。

元の素材がものすごく大切

カメラの世界でも、同じことがおきています。
見た目はすご〜く簡単そうに見えるんですよ。
ちょっとの事なら、フォトショップで直せるんでしょ?
とか思われたりもします。
ですが、良く撮れていない写真をね、フォトショップでどうにかするのも限界があるんです。
腐った野菜に美味しい調味料かけたってね、おいしい料理はできないでしょう?
元の素材がものすごく大切ですよね。
これと同じなんです。

未経験で入って来る方、本当にやる気があれば大大大歓迎です。

ですが、撮影できるようになるまで時間はかかるし、かなりの努力が要ります。
ちゃんとお金をもらえるレベルに到達するまで、カメラマンデビューはさせません。
ですが、その過程まで楽しんで頑張れる方。
ご応募ください。
厳しめに書きましたが、一流の技術を習得できたときの気持ち良さは半端じゃないですよ。
一緒に仕事で遊べる仲間が増えることを願って。
小堀